「命の一枚 (撮れたて)」

3000mの夜明け (南アルプス 北岳)

「命の一枚~3000mの夜明け」 南アルプス 北岳 Nikon D800E  AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED  F4 2秒 ISO200


ずいぶん久しぶりの投稿になってしまいました。
音信も途絶えてしまったこと申し訳ありませんでした。

8月11日から、4年ぶりとなる、南アルプスの北岳(標高3193m)に撮影登山に出かけていました。
3000m級の山に撮影登山に出たのは久しぶりでした。ブランクゆえに、途中で引き返す覚悟の上での登山となりました。

案の定、標高2200mを越えた大樺沢二股という登山道の分岐点を過ぎたあたりで脚が何度もつり、激しい痛みに襲われました。
そして、気力、体力共に限界を感じて、とうとう先へ行くことができなくなってしまったのです。下山を決意して、一緒に行ってくれた写友に別れを告げて、一人、山を下りはじめました。

悲しさとやるせない気持ちを胸に、痛む脚をかばいながら山を下りて行ったその時です。
目の前に、大きな熊が現われたのです。登山道のすぐわき、至近距離でした。逃げようにも脚が動かない。もうダメだと思いました。最後の力を振り絞って、もと来た登山道を、文字通り、這って引き返しました。少しでも高度を上げて熊との距離をかせぎました。

30分ほど夢中で登り返したところで脚が激しく吊って、これ以上歩けなくなってしまいました。幸い、熊はやって来ませんでした。
どうにか熊からは逃げられたようでした。
かろうじて命拾いした私は次の課題に気がつきました。下山できない以上、登るしかないと。下には熊がまだいる可能性があったのです。登山道でうずくまってる訳にもいきません。

脚の痛みに耐えながら、体力の限界はとうに過ぎ、登山開始から10時間以上の時間をかけて、どうにか標高3000mにある山小屋に到着しました。

途中、いろいろな方に助けられ、励まされながらの山登りになりました。これほど人の温かさが身にしみた山登りもありません。その方々の助けがなかったら、私は山小屋にたどり着けなかったと思います。本当にありがとうございました。

その翌夜明けに撮ったのが、この写真です。
タイトルを「命の一枚」としたのは、そのためです。
命がけで撮ったという意味ではなく、命があったから撮れた一枚という感謝の気持ちからつけました。
体はボロボロでしたが、引きずられるように連れて来られた3000mの夜明けに見る雲上の富士の姿は、やはり、格別でした。


※アルバムは、この写真をクリックすると、右上にアルバムのメニュー画面が出て来ます。
または、パソコン画面右側、メニューの「アルバム」のサムネイルをクリックして、ご覧ください。


※ 当サイトはリンクフリーです。

コメントの投稿

非公開コメント

山本 耕作様

記事拝読させて頂きました
タイトル「命の一枚」の意味 充分に理解に及びました
また山本耕作さんの富士山への想いも改めて感じることが出来ました
感動は感じて動くと書きます
山本耕作さんは富士山撮影の熱意を行動へと撮影現地へと心を背負い歩いています
感動と言う言葉 今回の作品にこそあるのではと思う程です

雲の流れの美しさ
朝を知らせる空の色彩
そこに確かに存在する富士山の姿
それは佳人のごとくです
美麗なるお写真
命を削るかのごとくの撮影

オリンピック以上の感動を私に届けて下さいました
有難う
永遠に忘却しないことでしょう

お疲れ様でした。

宮崎の大岐です。山小屋で熊の話しをした時に近くおられる方が、ヒグマは危ないけどツキノワグマは大丈夫だよみたいなことを言われていましたが、下山してサファリパークでツキノワグマが人を襲ったニュースを耳にしました。あの時は本当に生きた心地がしませんでしたね。大変な思いをされて撮られた写真を拝見させていただきました。素晴らしいですね。機会があれば、また山でお会いしましょう。

こんばんは

コメントが遅れました。 ごめんなさい。
13日から16日まで高知に帰省していました。
帰ってブログを開くと更新されているじゃないですか!
嬉しいです^^
記事を読むと、大変な状況に遭遇したんですね。
3000m級の山に登る・・・勿論僕達には出来ません(^^;
体調が悪く、下山中に熊にあう・・・最悪ですよね~
命があって、何よりです。
その中で撮られた一枚、最高です♪
心にずしっと入ってきます。
雲海の向うに見える富士山が愛おしく見えます^^
いつも素晴らしい画を見せていただけて感謝です。
ただ、無理はしないでくださいね。
タイトルではないですが、命あってのことですから・・・
今日も美しい画に助手共々、惹き込まれています^^

No title

大変なことでしたね。でもなんとか撮影されたのは富士への思いの強さによるものでしょう。とにかくご無事で帰られてよかったです。これからもトレーニングも重ねながら新しい富士山を撮影されて下さい。命あっての写真ですから。

コメントをくださったみなさまへ。

こんにちは、管理者の山本耕作です。

この度は、いろいろご心配をおかけしました。

たくさんの温かい激励のコメント、ならびに、拍手コメントをいただきまして、ありがとうございます。

お返事の方が、遅くなっておりまして、申し訳ありません。

思った以上に体力の消耗が激しく、自分の思うように動けておりません。

大変申し訳ありませんが、

お返事の方は、必ず、させていただきますので、もうしばらく、お待ちいただけましたらと、お願いを申し上げます。


                   「写真館 美しき富士」 山本 耕作

No title

はじめまして。もりかと申します。
富士山の美しい写真の数々、見せていただいてました。
富士山、やっぱりいいですねぇ。

秋に富士山に行く予定にしているので、構図など参考にさせていただきます。
リンクさせていただきます。よろしくお願いします。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

りらさん^^。

りらさん、こんにちは。

今回も温かいコメントをいただきまして、ありがとうございます。
すっかりお返事が遅くなってしまって、申し訳ありませんでした。

今回の北岳登山では、いろいろご心配をおかけしました。
途中で引き返すはずだったのが、熊に遭遇してしまい、図らずも、山頂までの登山となってしまいました。

いざ、山を下りてみると、体力の消耗が予想以上に激しくて、身動きもとれないまま昏々と眠り続けていました。
やっと少し動けるようになりました。今回の登山は、準備不足もありましたし、また、山の中では、熊に遭うことなど、
予想外のことも起きうるんだということを学んだ登山でもありました。

引きずられるようにたどり着いた山頂から眺めるの富士山の姿は、雲の上に頭を出して、それは、それは、とても美しい姿をしていました。3000mの高さまで登らないと、見ることのできない富士の姿がありました。

重たい機材を背負っての厳しい登山です。でも、この高さからの富士をもっともっと撮っていきたいので、
これからは、しっかりトレーニングを積んで登りたいと思います。
ご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。そして、ありがとうございました。

りらさんの「湘南スタイル 江ノ電編」、とても楽しいです!
思い起こせば、昨年の夏、鎌倉の小学校の建物を紹介してくれていましたよね。
江ノ電は地元の慣れ親しんだ電車。どこを訪れても懐かしくて、絵になるところばかりですよね。
これからも楽しみにしています!

いつもご親切にしてくださって、本当にありがとうございます。


宮崎の大岐さんへ。

大岐さん、こんにちは。

お返事がこんなにも遅くなって、本当に申し訳ありませんでした。
一度、引き返したはずの登山でしたので、熊から必死で逃げた時と、その後の、肩ノ小屋までの登山が、体に大きな負担になってしまって、ずっと動けないままでおりました。

あの怖かった時を共有できた方に、こうしてメッセージをいただけましたこと、大変うれしく思っています。
あおの状況の中で、ご一緒させていただいたこと、どれほど心強かったか。本州で起きている熊に襲われている事件は、全てがツキノワグマです。ヒグマだけが危険だということはないはずです。群馬のサファリパークの事件は、まさに、そのことを表していますよね。

そして、あの苦しかった登山道をご一緒できたこと、本当にうれしくて、心強かったです。
どんなに遅くても、どんなに時間がかかっても、自分のペースで登って行けばいいという、ごく当たり前の、でも、自分が気づけなかったとても大切なことを学ばせていただきました。ですので、経緯こそ大変でしたが、肩ノ小屋、そして、山頂まで登れたことは、かけがえのない素晴らしい経験になりました。

これからも、ぜひ、また、どこかの山で、あるいは、宮崎で、お会いできるのを楽しみにしております。
息子さんとはLINEの交換をしたので、富士山の撮影に、ご案内したいと思っております。
これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします!

本当にありがとうございました。


土佐けんさん^^!

こんにちは、土佐けんさん。

お忙しいなか、温かいコメントをありがとうございます。

この度はいろいろご心配をおかけしました。疲れがひどくて、ずっと寝てばかりいました。

南アルプスには、富士山を撮るために毎年登っていましたが、ここ3年登れずにいました。
写友に誘われたのもあって、思いきって出かけてみましたが、やっぱり、準備不足になっていました。

熊は本当に怖かったです。私は、下っていたのですが、熊の下の方から、熊に気がつかないで登ってくる人を見たのです。
熊が自分の近くにいることを忘れて「熊がいるから来るな!」と叫んでしましました。
それから、私の方に向かってきたので、慌てて登り返していきました。

それでも、なんとか、山頂までたどり着けたので、これはこれで、とてもいい経験をさせてもらったと思っています。
そして、見れた富士山も、最高に素晴らしかったので、また、更新して、ご覧になっていただけたらと思っております。

いつもご親切にしてくださって、本当にありがとうございます。
感謝の気持ちでいっぱいです。
助手さんに、くれぐれもよろしくお伝えください。





nitta245さん。

こんにちは、nittaさん。

お返事が遅くなって、申し訳ありませんでした。

そして、今回の山登りでは、いろいろご心配をおかけしました。

北岳の登山道で熊に出くわすのは珍しいことのようで、私が下山するときには、
熊が出没した現場近辺を、山梨県警の山岳警備隊がパトロールに来ていました。

3000mの高峰に挑むには、準備不足だったことは否めません。命にもかかわることですので、
よくよく反省して、トレーニングに励みたいと思います。

nittaさんも、深い山中に入られることが多いかと思いますので、熊には、どうか、くれぐれもお気をつけられてください。

いつも、温かいコメントをいただきまして、ありがとうございます。



もりかさん^^。

こんにちは、もりかさん。

あらためて、はじめまして。

当サイトにお越しくださり、リンクまでしてくださいまして、ありがとうございます。

そして、私の体へのお気遣いもいただきましたこと、本当にありがとうございます。

私の写真で何か参考になることがあれば、幸いです。何かお尋ねになりたことがあれば、いつでも、お気軽にご連絡ください。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします^^!


プロフィール

山本 耕作(Kosaku Yamamoto)

Author:山本 耕作(Kosaku Yamamoto)
詳しいプロフィールは、「カテゴリ」の「プロフィール」をご覧ください。

アルバム
カテゴリ
最新記事
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新コメント
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
カウンター
過去の投稿